私が子供のころにはこの時期になるとスーパーの店頭にはみかん山積みにされていましたが、最近はなんとなくこじんまりとした感じです。箱売りのミカンも昔に比べてずいぶん小さくなりましたが、値段自体はあまり変わらない印象です。値段を変えずに内容量を減らすというのは最近のこっそり値上げによく使われる手法なので、コロナや原油高の影響でみかんにもしわ寄せがきているのかなと思ったらそれだけではないようです。みかんの作付面積や収穫量は年々減少していて、1970年代に比べると3分の1程度になっているようなので、今やみかんは高級作物の仲間入りをしているみたいです。その背景には政府の農業政策が少なからず影響しているようで、政策に対する批判的な意見も多くみられます。私自身も政府の政策には首をかしげることが多いのですが、みかんが高級作物になること自体は悪いことではないと思います。私のように安い時のみかんを知っている人間にとって最近のみかんは「高くて手が出しずらい」となりますが、もともとみかんが高価なものだと思っている最近の人たちにとっては「おいしいのなら多少高価でも買う」となるのでしょうからそれでもいいような気がします。ただ、個人的には値段を気にせずこたつの上のみかんをひたすら食べるお正月を過ごしたいですね。
12月4日|みかん
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